@article{oai:tokyo-ondai.repo.nii.ac.jp:00000743, author = {武石, みどり and Takeishi, Midori}, journal = {研究紀要}, month = {Dec}, note = {P(論文), アラン・タイソンが提唱する紙の漉かしの照合方法に基づいて,ヨハン・バプティスト・シェンクの自筆譜の漉かしとモーツァルト,ベートーヴェンの用いた五線紙の漉かしを照合した結果,一部に同じ紙が用いられていることが判明した。1.モーツァルトがザルツブルクで入手した紙の一部は,シェンクが1780年以前にウィーンで入手した紙と一致する。2.モーツァルトとシェンクは個人的に近い関係になかったにもかかわらず,二人が1781年以降に用いた自筆譜の約60%は同じ漉かしの紙である。3.モーツァルトとシェンクが同じ紙を入手した年代は,近い場合で同年,最も離れている場合で6年の開きがある。二人とも同じ紙を使い続けた年数は10年を最長とする。二人が同じ紙を使用した年代には相関性がある。4.ベートーヴェンがウィーンで入手した五線紙は,モーツァルトとシェンクが用いた紙の一部と一致する。但し使用年代の点で,同じ紙をシェンクと並行して用いている場合と,10年以上離れた年代に用いている場合とがある。後者の場合,師弟関係にあったシェンクから紙を貰った可能性,或いは,同じ紙が10年以上にわたって入手可能であったことが示唆されている。5.モーツァルトとシェンクのように同じ漉かしの紙を比較的多く用いている場合でも,引かれた五線の寸法(Rastrierung)と年代の関係は一致しない。ベートーヴェンとシェンクの使用五線紙の状況から推測されるのは,ウィーンの五線紙は機械で12段の五線を一度引きしたものが中心であり,その後16段,さらに1795/96年頃10段を機械で一度に引いた五線紙が一般化したということである。}, pages = {25--35}, title = {Notenpapiere von Mozart, Schenk und Beethoven}, volume = {18}, year = {1994}, yomi = {タケイシ, ミドリ and タケイシ, ミドリ} }